じぶん大学

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人生の醍醐味

 

先週の日曜日、痴呆の父が行方不明になりました。

 

これまで時々帰り道がわからなくなったことはあったものの、通りすがりの方に声をかけることができ連絡して頂くことで無事に帰って来ていたのですが。

 

日々進行しているのですね。

人に聞くことも出来ないまま、父は9時間も一人で彷徨っていたのです。

 

夜中の2時少し前に警察に保護され、転んで腕にケガをしていたものの無事に家に帰ることが出来ました。

 

それは生きた心地のしない時間でした。

車で何時間も探し回り、ただ祈るばかりでした。

 

夜が更ける頃には、生きては帰って来ないだろうと翌日からのスケジュールを考えたり、デイサービスでは帰宅願望が強かった父が家に帰れないことを辛く感じたり、これまでのことを走馬灯のように思い出したり。

 

待つ間、心のお葬式を済ませていたように思います。

 

そして夜中の2時少し前に隣の市の警察から保護したと連絡を頂きました。

すぐに母と迎えに行き、警察で泣きました。

 

日々進行する痴呆に対して、家族は考え方や対応をその都度変化させていかなければならないのですが、決めきれずにいたことがありました。結果、その問題に向き合うことを父が促してくれた出来事でした。

 

もし、父が生きて帰って来なければ大きな後悔と向き合い続けることになったと思います。実は父はこれまでも「兆し」として、その行動でいつも私に示唆を与えてくれていたように思います。その兆しのお陰で、早めの対応ができ、これまで日常を過ごしてこれたと感じます。

 

できれば、人生において「反省はしても後悔のない選択をしたい」と思っているのですが、父のお陰で今回も反省で済ませることができました。 

 

 

不思議なことに、失踪事件後の先週のスケジュールの全てが通常通り出来ました。

しかし何の予定もない今日はさすがに疲れがどっと出て頭痛が半端なかったです。

 

 

幼い頃、家族(特に父親)に葛藤を抱えていた私は、外の人間関係を大切にしていました。友達や学校や職場が大事だったのです。

 

それはそれで楽しい日々でした。

 

でもとても憧れていたんです。家族の深い関係性に。

家族の時間を大切にしている友人が羨ましかった。認めることが出来なかったけれど。

 

今、こんな文章を見たら「大変そう」と思われるかもしれません。実際大変です。

今日、疲れ果てて爆睡を終え、不思議と感じたことがあります。

 

「両親とのこういう関係、願っていたかもしれない!幼い時に。わたし・・・」

 

歳の離れた末っ子の私は姉たちのように両親を手伝うことができず、私自身が両親の役に立つことを願っていたし、

忙しくて放置されていた私は、もっと両親と関わりたかったのだと思います。

思いっきり喧嘩したかったし、優しくもしたかった。

 

できれば、もっと素敵なカタチで叶っているといいですけどね(笑)

願いって、イメージ通りのカタチで叶うわけではないと思っています。

 

 

「お~こういうカタチで叶ったか」みたいなものです。

 なりたいイメージを明確にもってイメージを生きようとすれば別ですが。

 

 

こんな人になる!こんな人生を生きる!とビジョンをもって生きることは、結局の所、認識できている範囲の中でしか選べません。

 

それは計画通りに生きる事と同じように感じます。

 

人生は思いもしないことが起こるから不安だけれど楽めます。自分の認識の範囲を超えていけます。

 

旅はあそこに行って、これをして、あれを食べると計画を立てるのは好きですが、そういう旅行は外れも多いですね。思っていたのと違う!とガッカリすることが多くあります。 計画している時が一番楽しいのがこのパターンです。

 

一方、今日はこの方面に出かけようとだけ決めて、嗅覚で選んだお店がとても美味しかったりすると旅の醍醐味だなと感じたりします。

 

知らないうちに介護生活に突入してしまいハプニングは続出、疲弊もしていますが、思わぬ喜び、思わぬ感動、思わぬ学びを得て、人生の醍醐味を味わっています。

 

ホント悪いことばかりではありません。

 

 

父がよく「俺は100歳まで生きる!」と言っていました。

私は「それは無理だから私が。そんなに生きてもらっては困る。」と答えます。

 

父親が私の長女にちょっかいをかけると思春期の長女は

「死ね!」と言っています。にも関わらず父はとても嬉しそうです。

 

長女の表面的な態度を感じているのではなく、彼女の心根を感じているのだと思います。

 

今日もそれぞれ毒を吐きながら、介護生活のリアルな日常を過ごしています。

 

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