じぶん大学

あなたにとって最適なコーチやカウンセラーは、あなた自身かもしれない。

全てが糧になる

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父親の痴呆が進み、週6日デイサービスに通っています。

 

先日、痴呆専門のデイサービスの代表の方とのメールでのやり取りで興味深い内容を教えて頂きました。

 

 

特に認知症状があると些細な変化により混乱が大きく発生しやすくなります。これは先(未来)、後(過去)とを記憶の中で自由に行き来ができない状態にあり今(現在)の点の上に立っているからなんです。

 

先を想像できれば、病院に行き、治療をし…と予測ができ、そこから不安を和らげることができます。後を振り返れれば過去の経験を自分の糧にすることができます。しかし、認知症状があるとそれが困難なので、すべが「今」となります。そうした中で「不安」が大きくなり膨らみ続けて時には自制のバランスが崩れてしまうのです。

 

 

私たちは認知症を恐れますが、実は心の中でまねようとしています。

 

過去の嫌な記憶を忘れてしまおうと努力します。過去の記憶は私たちの「糧」であるにも関わらず、悪いと決めたものを排除しようとしています。

 

実際、父の人生は葛藤だらけで苦しんできましたが、今はそういった苦しみはありません。但し、記憶の支えがないので不安が大きいのです。

 

じぶん大学は、良いものも悪いものも糧にします。クライアントさんの言葉を借りると

 

 

今までの人生で、大切にしてきたこと、見ないようにしてきたこと、忘れようとしたことなど、自分の内面にあるすべての感情、行動、価値観などに気付き、それらととことん向き合うのです。

 

すると今までの自分の全てのエピソードがこれからの自分の糧となる多様性の種になっていることに気が付きました。

 

 

 

良い悪いなくすべてがあなたの糧となるのです。

 

自然の樹木を見ればよくわかります。樹木は芽吹いて葉を青々と茂らせますが、冬になればその葉を落とします。しかし、その葉は微生物によって分解され、豊かな土壌をつくります。また分解によって発生した窒素は養分として樹木の成長のエネルギーとなります。

 

どんな体験もすべて「糧」となります。それを体験し実感した時、自分の人生への解釈が変わっていきます。

 

微生物によって、葉がその形状を変えて成長の糧になるように、記憶が形状を変えていきます。

SHIRAKIプログラムは微生物の役割を担っていると言えます。

 

父は・・・

決して良い父親ではありませんでした。(←まだ生きています)

私の葛藤の多くをつくり出した人です。

誉められたことはなく、否定されたことしかありません。(今は感謝されます)

でもある時、いつも私の前に父親が立ちはだかって作った壁こそが、私の乗越える力を育てていたことに気づきました。乗越えても進みたいと思えるものが、自分の意志だったと気づいたのです。

 

今は誰も壁をつくってくれないので、自由です。自由は時々どこに向かっていいの不安になる時があります。

 

一般的な理想の父親とはかけ離れた私の父は、そういうやり方で私を育てていたのだな~と思います。

 

今も「痴呆」という姿で私に色々な事を教えてくれているのでしょう。とは言え、日々喜怒哀楽、悲喜交々な体験を味わっています。